A110S タイヤ交換 その32021/09/13 01:39

新品から100Km程度は皮剥きと慣らしです。

走り始めた印象は純正よりも確実にコツコツ感が増えました。
サイドウォールの変形がかなり少なくなった感じです。
速度は出せませんので70~80Km/hまでですが、
かなりクイック感も増した感じですね。

街乗りでの違いはハンドルレスポンスが良くなったのは判ります。
路面の悪いところでは乗り心地も悪化してます。
路面状況はよくつかめますがその分上下動も増えますし、
街乗りはプラスの要素は少なく感じます。

ノイズは思っていたほど大きくなく、
純正との差は少なく感じました。
もともと静かな車ではありませんしね。




さて、じっと我慢慣らしの100Kmを過ぎていつもの奥矢作に向かいます。
慣れてきたのかコツコツ感は気にならなくなりました。
高速道路でも直進性に問題はありません。
が、純正よりレスポンスは上がってますので散漫なな動作は厳禁。
ゆったりと流すことも出来ますが、
ハンドルに変化を与えると即座に反応し頬が緩みますw

ワインディングに入って感じるのはやはりクイック感が増したこと。
ほんのわずかなハンドル操作でも即座に横Gを感じます。
流す程度ではタイヤの温度はあまり上がりませんが、
タイヤの内圧は+0.2ほど上がってます。

次第にいつものペース(横Gが1G程度)に上げてみます。
ダイレクト感は格段に増えましたし、
リニアに車が反応して曲がっていってくれます。

面白いのはサスペンションのロールが早くなったこと。
今まではあまりロールを感じなかったタイトコーナーで、
ほんの少しロールが増えたのを感じます。
グリップが増えた分サスペンションの仕事が増えた感じです。

タイヤの温度はフロントがMAXで50度、
リアが52度まで表示されてました。
午前中の路面温度が上がっておらず、
それでも純正よりも4~5度高い感じです。





流して走るとすぐさまタイヤ温度は下がります。
5度前後はすぐに下がりますし、
ゆっくり走ると40度切ることもありました。
やはり最低でも45度くらいないと、
グリップ感が著しく増えた感は無いかもしれません。
熱が入らないと性能が上がらないのはカップタイヤの宿命です。

高速道路ではタイヤ温度はあまり上がりません。
ノーマルとほぼ同じ程度です。
ですから高速道路でも極端に性能が上がらないタイヤだと思います。

周囲に車の居ない状況で左右に素早くハンドルを切っててみたら、
・・・病み付きになりますね。あの操作感は。
思わず声を上げて笑ってしまいました。
この時期所々栗が落ちてる路面でも、
結構シビアに避けられます(笑)


減速力は上がりました。
今までよりもノーズが下がるのが感じられますし、
今までが素直に減速するとすれば、
力で減速するそぶりを感じさせます。
減速荷重移動からのハンドリングは1ランク上がりました。

流す程度の速度域では明確な違いは感じにくく、
路面インフォメーションが多いくらいしか感じられないかもしれません。
温度が性能差を明確にする、と言うことかな。

ノーマルで感じたリアのグリップが薄くなる感じや、
フロントが早めにグリップ失い出すような感覚はありません。
内圧はフロント、リア共+0.3上がりました。
グリップを求めるならイニシャルを0.1から0.15落とした辺りが、
このカップタイヤで峠道を走るのがいいかもしれません。

サーキットでは周回を重ねてベストな内圧を探すことが必須です。
公道とサーキットは全く違う負荷ですから、
乗る人によって前後バランスも違うでしょうし。




サスペンションはカップタイヤでも十分なキャパシティがあり、
公道では純正のままでも問題なく楽しめます。
そうそう、路面の小石を巻き上げ、
ホイールハウス内に当たる音は盛大に聞こえます。
以前M3でも経験しましたがカップタイヤは小石を拾いやすいので、
フロントフードやフロントガラスにまで飛んでくることがあり、
間違いなく小傷は増えるでしょうね。
純正タイヤでは殆ど気にならない程度でしたが、
道路幅一杯使って走る際には気になる音かもしれません。

一般道で普通に走る分にはメリットの少ないタイヤですが、
熱を入れるとそれ相応の性能は出してくれます。
また、逆に路面温度が低くタイヤ温度が上がらないと
間違いなくノーマルタイヤより性能は劣りますので
気温が20度切ったらノーマルタイヤに変えた方が良さそうです。



帰ってきてタイヤの表面を触ると・・・、鮫肌でした。
寿命は純正タイヤの半分くらいなのかな。