E46M3 その22013/01/23 22:26

先回の続きです。
M3はSタイヤに合わせてショックアブソーバーを交換した後、専門店でアライメントの調整を行っています。

E46M3

M3標準前後荷重はほぼ50:50、FRにもかかわらず極めて優秀な前後荷重です。
この状態で基本的には弱アンダーステアに設計されており、安定した直進性とスムーズな旋回能力がもたらされているのですが、私は限界特性を若干変更しました。

基本的に弱アンダーは変えないものの、リアが振り出しやすいように限界を超えるくらいからリバースステアになるようにしてあります。
一歩間違うと即スピンなのですが、アクセル一つで微妙なコントロールがより可能になり、ツボにはまれば非常にコントロールしやすく運転が楽しめます。

アライメントの変更で特性は激変します。
セッティング中にオーバーステアに振りすぎ、緩やかなコーナーでアクセル踏む度にオーバーステアになったこともあり、微調整には何度も試走しました。

もちろんオウンリスクは承知です。
常にシビアなコントロールを要求されるセッティングではありませんが、ある程度の緊張感を持続してこそ楽しめることに重きを置きました。
ですから決して万人向きではありません。
ショックアブソーバーの伸び側、縮み側のレート、ガス圧はほぼ唯一無二、アライメントの設定もサイドスリップテスターの車検時には規定外の数値を表示します。

少しじゃじゃ馬的なセッティングは、趣味の世界でしか味わえない世界ですし、それがあってこそ他とは違う自分のM3だと自負しています。

十分に乗る時間が取れないので少し残念ですが、乗る度に適度な緊張感をもたらしてくれる空間と時間が今でもたまらなく好きです。