E46M3 その102013/03/02 19:41


11.2Km/L

M3の燃費ですが市街地では5.5~6.0Km/L、高速道路では10.0~12.0Km/Lくらいでしょうか。最低は4Km/L台もありますが、余程のことがない限りは5Km/Lを割ることはありません。
過去35年ほど色々な車に乗りましたが、概ね似たような燃費の車ばかり。
最初はNet100馬力程度の国産車でしたが、今はNet340馬力オーバーの車ですが燃費は35年前と変わりません。
リッター当たりの馬力換算では35年前はリッター50馬力、今ではリッター100馬力オーバーですから、それだけ車が進化したんですね。
この燃費でガソリンタンクは60Lは適量でしょうか。
以前乗っていたARISTO3.0Vは80L飲み込みましたが、市街地では4.0Km/L前後、高速道路でも9Km/Lを上回ることが皆無でした。
この手のスポーツタイプの車は燃費は二の次の時代でしたから、エコとは無縁の車に35年近く乗り継いでいることになります。

昔はオイルの銘柄に拘った時期もありましたが、今ではディーラー純正のみです。
オイル交換も1年に一回、M3は年間5000㎞程度しか走行距離が伸びませんので、オイル交換も別段気にすることはありません。
この車のオイル消費も微々たるもので、1年5000Kmでは補充することもありませんね。高性能な割にイージーメンテナンスのエンジンは、手にして嬉しかった誤算です。

ただ、新車間もない頃にエンジンのリコールがありました。
コンロッドのメタルクリアランスに問題があり、焼き付く恐れがあると言うことでリコールとなり、ようやく終わった慣らし運転を再度繰り返すことになったことがあります。
メーカーは厳密に「3000(5000だったかもしれない)Kmまでは高回転回さないように、という注意書きをマニュアルに記載してあったのですが、「慣らし」という行為を無視する輩が多かったらしく、私が思うには精密な極小クリアランスで汲み上げられているメタルが慣らし不足で焼きが入った、と言う風に感じました。
リコールはコンロッドメタルの全交換で、クリアランスの大きいメタルに交換されたと思います。

もちろんフィーリングに差異は感じませんが、横着者のせいでのリコール、とも感じています。
過去乗った新車は全て5000Kmまで段階的に慣らしをしてきました。
M3も例外なく行ったのですが、まさか2回合計10000Kmもするとは思いませんでした。もちろん今はエンジン絶好調、油断をすると瞬時にレブリミッター掛かるまで回ります。
軽め(粘度の低い)オイル入れればもう少し軽く回るかもしれませんが、ドーピングチューンすると寿命に影響するのも高性能エンジン。
レースカーみたいに頻繁にOHすれば寿命も純正通り延びますが、おいそれとOH出来ないのも量産エンジンですので、ここ15年くらいはドーピングから遠ざかってます。

普通よりこまめに交換するのはミッションオイルとデフオイルです。
車検ごと、約10000Kmごとに交換をしています。
ハイパワー車はギア系に負担を掛けますので、早め早めが負担を減らすコツです。
逝かれるとギア系も高く付きますからね。
クラッチはもちろん純正にもよりますが、履くタイヤによっても寿命が違います。
ハイグリップタイヤほどロス無くパワーを伝える代わりに、駆動系ににはパワーの逃げ場がないため、アクセル全開にする度に負荷が重くのしかかります。
ローグリップタイヤや低μ路では反対に駆動系の負荷は少なめ、故にSタイヤなんかは駆動系を痛めることも多いでしょう。
まぁ、一応サーキットでの走行も絶えてくれるMではありますが、いたわりの心を忘れなければ大きな裏切りはないと信じています。
取り敢えずはクラッチ無交換できていますが、点検時には必ずクラッチディスクの摩耗をチェックして貰っています。
アイドリングトルクが結構あるので、普段スタート時のクラッチミートは1000rpm+αで十分発進できます。
その昔3S-G(CELICA GT-FOUR)で強化クラッチに交換したら5000Kmでダンパースプリングが折れ、耐久性に疑問が生じたためクラッチもノーマル主義になりました。

大抵は10年以上乗ることを前提に車をメンテナンスしていますので、11年目を迎えたM3ですが、走行距離も少ないこともあって未だ殆ど不安はありません。
強いて不安があると言えば国産車と違い樹脂、プラスチック、ゴム系パーツは耐久性は弱いと感じますので、定期的なメンテナンスは欠かせないところです。