E60 M5 その12013/03/13 18:51


E60 M5

M3に乗り始めたのが2001年、車好きである私はMの魅力に取り憑かれました。
で結局そのMをもう一台所有することになってしまいました。
2004年に発表されたE60M5です。
もちろん発売された当初は憧れでしかありませんでしたし、手に入れることも考えたことありませんでした。

しかし、F10(現行M5)のスペックがチラチラ見え隠れする2009年、V10エンジンが採用されない事が判ってからは、日々葛藤が始まったのです。
E60M5はV10気筒5000cc、NA(ノーマルアスピレーション))のエンジンであり、市販車でV10以上を積むのは上はBugattiかFerrari、Lamborghini等々ほんの一握りの車にしか積まれていない逸品です。
もちろん4ドアセダンでV10を積むのはE60M5とAUDI RS8だけです
ちなみにAUDIはLamborghini製V10を載せてます。

AUDI RS8も候補に挙がりましたが、Lamborghini製はM社より整備性と耐久性の点から外れました。
そうするとV10に乗れるのはM5以外では遠い存在となり、無理を承知で意を決した2009年10月にディーラーの扉を叩きました。


「はい、E60M5は2009年8月末で受注は打ち切られました」


次期M5の発売1年半前です。それもV8ターボでV10は無し・・・。

国産ターボは3種20年乗り続けており、その時点でもARISTO 3.0Vというターボ車に乗っていたため、M3のNAに回帰した私には再びターボ車は選択し得ないものでした。
一時は諦めたもののやはり諦め切れず、ディーラーで相談し走行距離の少ないM5を探して貰い、この車に出会いました。
2006年モデルですが初年度登録が2009年、ディーラー所有車で3年間未登録の変わり種、走行距離は9500Kmの車です。
右ハンドルはお約束、MTは元々設定になく、7速SMGⅡ(疑似AT)でウッドトリムのオプション付でした。
初年度登録から5年の新車保証が継続中、2014年2月までは消耗品以外は無償修理の対象となります。
もう一つ惹かれたのは価格です。ディーラー車は年式で価格が決まるため登録からの1年落ちではなく、3年落ちの価格が付けられていると言うことでした。
従ってE62M3(現行M3)の新車より安い価格ということもあり、東京より実車を運んで貰いご対面、即日契約となった次第です。

もう既に入手して3年が経ちますがその魅力は全く褪せず、12年目となったE46M3と並んでガレージに収まっています。

V10、5000cc、40バルブ、NAで507馬力。
知らない人から見ればただの黒いBMWです。
知る人が知ってるだけで十分(笑)

E60 M5